アダン葉帽子
アダンは亜熱帯から熱帯の海岸に生えるタコノキ科の常緑小高木。パイナップルのような実をつけるその姿は、私の好きな画家 田中一村の「アダンの海辺」でも有名で、喜界島でも海沿いのあちらこちらで見かけます。
このアダンで編まれるアダン葉帽子。明治時代以降に沖縄で盛んとなり、全盛期には2~3万人のボーシクマー(帽子を編む人)が存在したそうです。黒糖や泡盛とともに海外にも輸出されていたのだとか。
アダン葉帽子を編んでみたい!
もともと身近な草や蔓を使って籠などを編むのが好きで、移住後は島の素材で何か作れたら幸せだなと思っていたこともあったので、すぐにリサーチ開始!
編み手が少なくなっている今でも沖縄にこの技術を教えてくれる先生がいるという話を聞いたので、すぐに連絡をさせてもらい「葉っぱのこしらえ方から全部教わりたいです。」とお願いしました。快く日程調整してくださり、4日間集中で丁寧に教えていただきました。本当に感謝!です。
帽子ができるまでの道のり
やってみて初めて知ったのですが、編むことよりも、その素材をこしらえるまでの工程にとにかく手間がかかります。
「葉を採取する」 → 「棘を取る」 → 「茹でる」 → 「水に浸す」 → 「干す」
これだけの工程・・・つまり実際に編み始める前に2~3か月程度の時間がかかるのです。
しあわせな時間
こんなに時間のかかる帽子作りですが、アダン葉の香りを感じながらやり進めていくときの豊かな時間
自生しているアダンの葉っぱがだんだんに帽子に形を変えていくときの嬉しい気持ち。こうして愛情込めて編み上げた帽子は、少々歪んでいても、そこは逆に手仕事の良さかなぁと。とても楽しみながら、私自身癒されながら作成をしています。